上高地はほどよく空いていた。海抜1500メートル、穂高連峰を望む梓川のほとり、こんなところでひと夏を過ごす身分になりたいものだ。無理無理。いやいや八十までにはなんとか。八十でダメなら九十でも。利口な人たちはみんなキャンセルしたのであろう。帰り…
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