絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

第65回青少年読書感想文全国コンクール表彰式

昨日は第65回青少年読書感想文全国コンクール表彰式に出席しました。
ぼくが翻訳した『かべのむこうになにがある?』(ブリッタ・テッケントラップ作)で感想文を書き、400万編近い応募から見事受賞された小学生たちのお祝いに駆けつけたのです。

事前に感想文のコピーを読ませていただいたのですが、それはもう素晴らしいもので、全国コンクール受賞はこれほどのレベルなのかと驚嘆しました。
どの作品にもみられた特長は、本に書かれたことを読み取るだけでなく、書かれていないことまで想像し、さらに自分の日ごろの思いとつなげていることでした。
自分の頭も心もフル回転して、受動的ではなく能動的に読む、読書の王道をあの歳ですでに身につけているんですね。

表彰式の後のパーティーでは『かべのむこうになにがある?』で書いてくれた3人の受賞者とお話しすることもできました。
あんなにしっかりした文章を書くのに、話してみるとはにかんで、やはり小学生らしくかわいいのでした。

表彰式は午後1時からでしたが、受賞者は午前中にリハーサルがあったとのこと。地方からの参加者も多いし、あの緊張する場所で長時間は大変だったでしょう。
すべての受賞者の皆さん、本当におめでとうございます。そしておつかれさまでした。
この日のことは一生忘れないでしょうね!