絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

箱の中の山

子どものころ読んで印象に残っている、しかしタイトルや著者名がはっきりしない物語を、ふと思い立って探してみることがある。・たぶん学研の雑誌「科学と学習」の別冊「読み物特集号」で読んだ。・主人公が箱庭を作る話だった。・今思うと挿絵は村上勉だっ…

「ビビを見た!』会

銀座で大海赫ファンの集い『ビビを見た!』会に出席。大海先生の代表作『ビビを見た!』や『クロイヌ家具店』は30年も前に書かれたものだがその輝きは今も色あせることなく、むしろ光芒を増しているようにさえ思われる。童話なのだから子どもたちに読んでも…

眠れぬ夜はもういらない

昨日の日記について、教養あふれる方からさっそくご教示いただきました!歌舞伎の家紋のデザインに由来しているそうです。丸は、片岡仁左衛門家の家紋四角は、市川團十郎家の家紋だから歌舞伎揚だったんですね。これでぐっすり眠れるぞ。明日21日(金)21…

四角い方が微妙にかじりやすい

歌舞伎揚という菓子が好きである。ふと気がついたのだがこれの包装紙に妙なことが書いてあるではないか。「このおせんべいは、丸い形と四角い形があります。」そんなことは知っているし、見りゃあわかる。が、どうも腑に落ちない。最初の疑問はなぜそんなこ…

大きなものはゆっくり動く

日曜日だが、絵本の打合せ。動きだした感じがする。

秋は着実に歩を進め

雑司が谷霊園はだいぶ色づいてきた。200メートルほど離れた護国寺はといえば、こちらはほとんど緑のまま。日当たり等の条件が大きく違うとは思えないから、樹木の構成が違うのだろう。まだ寒くなりきらない今の季節は一番好き。急ぐことはない、ゆっくりゆっ…

フランスの赤と白

ワインではなく映画の話。角川シネマ新宿2で『赤い風船』と『白い馬』、1956年と1953年制作のアルベール・ラモリス監督作品。どちらもシンプルで寡黙であるゆえに深いところへ到達する傑作。題材は違いながら構造は極めて似通った2本で、あわせて観られた…

更新

著書紹介を更新。『おばけのもちつき』の詳しい情報をアップしました。一般書店に流通しない仕事はHPで紹介してこなかったのですが(興味を持ってくださっても購入できないから)、これは一冊丸ごとの大きな仕事なので載せておきます。たまたまお子さんが…

おばけは夏以外もがんばっています。

竹内通雅さんに描いていただいた『おばけのもちつき』(世界文化社 おはなしワンダー12月号)が完成、手元に届く。ぼくの13冊目の絵本。幼稚園・保育園を通しての直販のみ、一般書店には並びません。評判がよければそのうちハードカバーになって書店で買える…