絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

フランスの赤と白

ワインではなく映画の話。
角川シネマ新宿2で『赤い風船』と『白い馬』、1956年と1953年制作のアルベール・ラモリス監督作品。
どちらもシンプルで寡黙であるゆえに深いところへ到達する傑作。題材は違いながら構造は極めて似通った2本で、あわせて観られたことには大きな意味があった。
『白い馬』はモノクロだが3年後の『赤い風船』はフルカラー。当時30代だったラモリス監督が新技術と触れて「カラーだからこそできる作品」を構想したのがよくわかる。
半世紀以上前にこんな映画が作られていたとはね。ああ。