絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

ぶーちゃんのブタ展

池袋で打合せのあと東武百貨店美術画廊で「イバラードの世界」、毎年恒例の井上直久さんの個展を観る。
何年か前のこと、ピンポイントギャラリーでお会いする機会があり、ご挨拶して少しお話をうかがったが、そのとき井上さんは名刺を切らしていた。
よくあることだから気にしていなかったのに、後日失礼をわびるお手紙とともに名刺が郵送されてきたのには驚いた。
はるか後輩にこのようなことをできる方はそうはいない。
新作絵本『星をかった日』を購入、イラスト入りのサインをいただき、ほくほくと会場をあとにする。

新宿へ移動、小田急デパート8階で、渡辺宏さんのパステル&版画展。ギャラリーエフで何度かお会いしているが、まとまった数の作品を見るのは初めて。青い空と白い雲、ふわりとやわらかく気持ちいい世界。明日ならこちらも作家が来場したらしい。惜しい。

丸の内線で銀座、バートックギャラリーで、にくさんこと鈴木邦弘さん参加の「ブタ展」。今回のにくさんの作品はなかなか良かった。現在の彼の状況を知る者には特に訴えるところがあったように思う。
ギャラリーのジェインさんはなぜかにくさんのことを「ぶーちゃん」と呼ぶ。
なぜかじゃないよ。ブタばっか描いてるからだよ。