絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

スクリーンの内と外、めくるめく百万光年

文芸坐で「プラダを着た悪魔」を観る。なかなかよかった。登場人物が見事にステレオタイプなのは欠点ではない。エンタテイメントとはステレオタイプをいかに組み立てるかなのだ。
それにしても、高級ファッション誌の編集部を舞台にしたファッショナブルな作品だというのに、文芸坐平日の客層ときたら! ファッショナブルとは百万光年も離れたような人たちばかり。こんな映画を観るときくらいキメてくる心意気はないのか?
って、ぼくもすっかりその中に溶け込んでましたけど(笑)。