絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

編集者の記憶力

絵本を作り始める前に長編児童文学を書いていた時期があった。そのころ目標にしていたのが講談社の児童文学新人賞で、三度応募して二度は最終候補に残ったものの結局受賞できなかった。
昨日、東池袋の「ここ!ふらここ」に木村裕一さんとその生徒さんたちの展覧会を観にいったら、児童文学新人賞に応募していたころ一度だけお会いしたことのある編集者Nさんがみえていた。
お会いしたときのことを話すと、なんとNさんはぼくの応募作品の内容まで覚えていた。
十年以上前の、それも落選作である。編集者の作品に対する記憶力はすごい。