絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

昨日のこと

昨日31日は京橋図書館で絵本講演会。絵本をたくさん読みながら、制作裏話やいい絵本の探し方などお話しする。時間内に話そうと思っていたことをちょうど全部話せたのでぼくとしては上出来の時間配分。ご来場のみなさん、図書館スタッフの方々、ありがとうございました。
『とんでいく』を読んだら、非常に興味を持ってくれた男の子がいたので、彼に『とんでいく』を渡したまま次の話を進めていたら、突然「わかった!」の声。一人で何度も何度もめくってみて、一冊の絵本に二つのお話が入っている秘密を自分で解明したのだ。「こっちに飛んでいくときはタカで、緑の字を読むんだよ」と説明してくれる。大正解。すばらしい。

午後は絵本伝道師Uさんにお誘いいただき、葛飾区の産院で0歳児と絵本を楽しむ会に。2ヶ月から10ヶ月の赤ちゃんに『わーらった』と『にっこりにこにこ』を読む。多くの子は絵をじーっと見つめてくれて、顔と認知できていることはまず間違いない。ネズミの顔はちょうどいい大きさだからか、手を伸ばして握ろうとする動作を繰り返す子もいた。1歳前でも興味を持ってくれるのがわかってとてもよかった。

日本橋丸善の山口マオさんの個展にも行く。マオさんがいらっしゃって目の前でワニワニの版画を刷ってくれる。

夜は四ツ谷で、あかしきょうこさんと久保晶太さんの二人展「くーくーかふぇ」の打上げに参加。美味しい料理とビールとワイン。

長い一日だった。