絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

こんなにも未熟だったのか!

仕事の棚を整理していたら編集者とやりとりした手紙やファックスが多数出てきた。「とんでいく」や「ながいながいへびのはなし」など初期のものもある。
ぼくは仕事に関してはあまり控えめなほうではないので、そのころでも主張したいことは堂々と主張している。が、その内容には相当に稚拙なものが散見され……。
稚拙な内容を堂々と主張されても、担当さんもさぞ困ったことだろう。恥ずかしいことこの上なく、赤面しつつビリビリ破って捨てる。

ときどき自分は作家として成長できているのだろうかという疑問を抱く。デビューしたときから今と同じくらいのことができたような気がしてしまうのだ。しかしそれは錯覚であることがよくわかった。
こんなにも未熟だったのか!
やはり日々学び鍛えられているんだな。