絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

誰かに見られていたかな?

葉書を出しにいった。ポストの前で宛名を見直していると風が吹いて、あれまあ! 葉書はひらりひゅーと文房具屋さんのひさしの上へ。
すぐ思った。もう一度風が吹いたら落ちてくるのではないか。しかしそれが何分後かはわからない。何時間後かもしれない。ひょっとして何日後ということだってないとは言えない。いったい何分待つのが正しく合理的な行動なのだろうか?
と17秒ほど悩んでいたら風が吹き、葉書が、ふわんふわんふわん、とん!と降りてきた。拾ってポストに入れ、何事もなかったように歩きだした。