絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

どうでもいいけどトンガラシ

東京国際フォーラム中島みゆきのコンサートを観る。聴く。
前席についたロマンスグレーおじさんの座高が尋常でなく高く愕然とした。居並ぶ頭の中で10センチほど突出している。が、開演と同時に(ぼくがはたいたわけでもないのに)ちょうど10センチほど沈下した。ああ配慮のある人だ。そして自分の座高に自覚のある人だ。ありがとうございます。ありがとうございます。
中島みゆきは真に破格のアーティストだと思っているが、よく聴いていたのは中高校生のころで、その後は大ヒットした曲しか知らない。「空と君との間には」とか「地上の星」とかね。
事前情報でぼくが知っている曲はちょっとしかやらないことがわかっていたから去年と今年のアルバムを予習していったのがよかった。その2枚から10曲ほどやった。あとはよく知られたヒット曲と懐かしい渋めの曲を数曲ずつ、絶叫系としっとり系をうまく折り合わせたプログラムに、ファンには有名(であるらしい)長いトークが入る。もちろんオールナイトニッポン調。わかる人はわかるでしょ?
3時間近いステージが終わってみればあっという間。はい、満足いたしました。一度は体験しておかなければという気持ちだったけれど、これならもう一度観てもいいな。
「どうでもいいけどトンガラシ♪」の「蕎麦屋」を聴けなかったのだけ心残り。