絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

山梨、長野

土曜日、中央本線で西へ。
山梨の石和温泉で一泊。川沿いの桜並木が意外に早く5分から8分咲き。東京より一足先に見頃を迎えた桜を愛でる。夜は温泉につかってのんびりゆったり。
日曜日はさらに西、信州最大の湖、諏訪湖へ。白鳥型の遊覧船スワン号(駄洒落なのか?)乗船。スワン号はほぼ円形の諏訪湖のど真ん中を直進、対岸が近づくとUターンして直帰、遊覧というより実用航路のようなまっすぐぶりであった。
諏訪大社と本陣岩波家を訪ねた後、岡谷のイルフ童画館へ。4年ほど前か『あるひそらからさんかくが』の中辻悦子さんが展覧会をされたとき以来2度目の訪問。今回の企画展は「西村敏雄絵本原画展」。『どうぶつサーカスはじまるよ』『どろぼうだっそうだいさくせん』など5作の絵本原画に加え、製作過程がわかるラフ、アイディアスケッチも展示されていて興味深かった。
イルフ童画館は童画という言葉の生みの親、武井武雄の美術館で、絵画、本、玩具などの作品が多数観られる。モーリス・センダックの常設展示があり、かの名作『かいじゅうたちのいるところ』の原画も観られる。日曜なのに空いていたのは、(個人的にはゆっくり堪能できてよかったが)残念であった。