絵本作家風木一人の日記

絵本作家風木一人の日記です。

ねこバス

三鷹の森ジブリ美術館に行く。「ねこバスから見た風景展」が始まって、従来は子どもしか乗れなかったねこバスに大人も乗れるということで、いそいそと。乗りましたよ、ねこバス。大きい。頭も足もやわらかくて、でもしっぽはなぜか固かった。
風景展では「千と千尋」に出てくる屋台のセットがあって、鶏の丸焼きが妙にリアルだった。食べたらブタになるのかな?
常設の「映画が生まれる部屋」では、大量のイメージスケッチ、コンテ画に圧倒される。一本の映画を撮るためにおびただしい絵が描かれ、それが作品の質を裏付けていることを思い知らされる。最初は監督の頭の中にだけあったイメージがまずスタッフと共有され、さらに観客と共有されるまでには、想像を越えて長く険しい道があるのだろう。